大きな虫歯を治療すると「歯の神経を抜く」ことがあります。
神経を抜いたら「もう痛くないから安心」、と考えてしまいがちですが、、
過去に神経を抜いてかぶせた歯がぐらついたり、腫れてしまった時は要注意です。
→根の治療のみで治る場合:60~70%(2回目以降は50%以下となります)
治らない理由としては、
・歯の根に穴が開いている
・歯の根が割れていたり、亀裂が入っている
・歯の根が溶けている
・歯の根の形態が複雑で治療が不可能である
・虫歯が進行している
・歯周病が進行している
先日いらっしゃいました患者様、残念なことに噛み合わせの力により歯の根(歯根)が割れてしまっていました。
割れた歯の根は修復不可能ですので抜歯となりました。
過去に神経を取った歯の強度は低下しますので、長期的に歯根破折のリスクを抱えてしまいます。
予防策として歯根と同程度にしなる土台(ポストコア)の使用が推奨されています。
当歯科医院ではレジン(樹脂)、グラスファーバー、ペクトンという土台を使用いたします。
なにより大切なことは、
1.虫歯にならないよう、早期発見できるように、定期的にメインテナンスをうけること
2.虫歯が神経まで到達する前に早期治療すること
3.できる限り歯の神経を残す治療をすること
という考えで日々治療しております。