2017年12月12日の投稿で親知らずについて記載いたしましたが
では、どのような時に歯科医院で抜歯可能で、どのような時には抜歯できないのでしょうか?
様々な要因を考慮するのですが、
以下の項目に当てはまる場合は病院歯科への依頼を検討します。
数が多ければ多いほど、口腔外科専門医療機関における抜歯をお勧めいたします。
①親知らずの状態
・顎の骨の深い位置に埋まっている
・顎の骨の中で傾斜している
・顎の骨の中の神経や血管と接触している
・親知らずの根が顎の骨と強固に密着している
・親知らずの根の数が多く、曲がっている
・親知らずが虫歯になっている
・親知らずの周囲の顎の骨が溶けている
・何度も痛くなったり腫れたりしたことがある
②口腔内状態
・口が大きく開けられない(顎関節症)
・口を長時間開けられない
・親知らずが腫れていて、抗菌薬の服用を続けても痛みが引かない
③全身状態
・糖尿病など
・免疫力の低下した状態
・骨粗しょう症の薬を飲んでいる(注射している)
・抗がん剤などの治療を受けている
・高血圧である
・血が止まりにくくなる薬を飲んでいる
④精神状態
・歯科治療に対する恐怖心が強い
・様々な精神疾患
⑤患者様のライフスタイル
・一度に多数の歯を抜歯希望である
・海外赴任、留学などにより治療のタイムリミットがある
紹介の際はレントゲンや検査・診断結果をまとめた手紙を作成し、病院歯科でもスムーズに診察が受けられますのでご安心ください。
もちろん、まずは当院で済んでしまえば、通院回数の面などメリットが多くございますので
患者様にとって最善となるように判断しております。